こんにちは。滝本ピアノ教室のたきちゃん先生です。
年中さんの男の子のK君。レッスン2回目です。かわいくお母さんに「いがつくものな~んだ?」と尋ねたそうです。正解は行きたくない…。でした。
2回目にして行きたくないとは。先生になって始めての経験です。
よ~しK君。大好きピアノ作戦始めるよ!
まずは、信頼関係を築くことから
泣いて嫌がるほどではないにしろ、そんな状況の中、連れてきて下さるお母さんに感謝です。
さて、Kくんは、自分からピアノを習いたい!と来てくれた生徒さんです。それなのに何が嫌だったのか、お母さんを通して聞いたところ、イメージしていたのとは違うということでした。
イメージ…?
きっと、通っている幼稚園の先生みたいに華麗に弾きたい…。と思ったのでは?と推察しました。
なるほど!生徒さんの中には、始めからそのように弾ける!と思って来られる方もいるんだ…。という衝撃を受けました。小さい子供は先を見通すという力がこれから育つため、無理もありません。
K君の気持ちが分かり、お母さんも半年間続けてみる…。と意思確認ができたため、どのようにすすめるか練り直しです。
私のほうでは、音符に抵抗を示したり、年齢が小さい生徒さんには個別に指導計画をたてます。そして、そのために作る教材がそれが他の生徒さんの理解にも役立っていきます。
抵抗なかった指番号エクササイズと音楽ゲームから
不思議と指番号はすんなりと受け入れてくれました。
なので、初めは指番号で弾ける曲やいろんなグッズを使ってゲームを楽しみました。
もう記憶が曖昧ですが、ピアノに向き合う時間を減らして少しずつ積み上げてきました。
半年後のK君は
現在、いろいろとありながらも、通ってくれています。これは、本人の頑張りとお母さんの理解と付き添ってきてくれる優しいお兄ちゃんの協力と様々なお陰でです。
そして、今では簡単なポジション移動やリズムうちもできるようになっています。
先日、お母さんに来るのは嫌がっていませんか?とお聞きすると「ピアノには、来る!」と本人が言っているとのこと…。
その時は涼しい顔をしていましたが、内心では涙がでるほど嬉しかったよ~。
練習もほとんどしてくれなかったけど、最近は少しずつ練習報告も聞くようになりました。
小さい生徒さんとのレッスンは、特に個人差が大きいので毎回真剣勝負です。その分、笑顔が見れたらこの上なく嬉しいです。